薬剤師である私が失敗してしまったこと。その3。アミティーザ編。

先にネタバレのこの図をご覧くださいw
1と2の薬は何でしょう??
薬比較の図
薬剤師の方ならすぐにわかりますかね?
若干シートのデザインが見えてるのもヒントになります。


64歳男性、循環器科。

Rp1 ワーファリン(1)   2T
    メインテート(2.5) 1T
    1日1回朝食後     7TD


私 「この併用ダメですね!

-患者さんの状態-
かかりつけの個人病院の心電図検査で引っかかり、専門の先生に診てもらうよう勧められ、今回循環器科を受診したとのこと。
心房細動の診断で薬開始。

うちの薬局に初めて来た患者さんなので、まずは併用薬の確認を・・。
あらっ、お薬手帳お忘れなんですね・・。

私 「今飲んでる薬ってわかりますか?」

患者さん 「○○病院からの紹介状を先生に渡してあるので向こうでは確認してると思うけど・・。」

私 「・・・。」

イヤイヤ、相手はワーファリンなので薬局としても何とか併用薬を確認しておきたいところ。
・・・。

患者さん 「あっ、薬の実物ならあるよ。数多いからまとめてもらってるけど、わかる?」

一包化かぁぁ。
うちの薬局にないジェネリックが豊富だときついなぁ。
・・・。

私 「んん!!この薬!!」

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湿布のパップ剤とテープ剤どっちが効く?使い分けは?違いは?かぶれは?

56歳女性、整形外科。

Rp1 カロナール(500)  1T
    腰痛時 1日3回まで 30回分

Rp2 ロキソニンパップ   14枚
    1日1回 腰:1回1枚


「湿布ってパップとテープどっちが効くの?

ー患者さんの状態ー
最近、腰痛がひどくなり受診。
レントゲンでは特に問題なく薬で様子見るとのこと。
以前にロキソニンテープを使ったことあり、それが効いたので今回先生にお願いしたが処方はロキソニンパップとなっている。

まぁ、疑義照会かけて変更してもらうことも可能だと思いますが、まずは質問に答えときましょう。
うーん、パップとテープの効果かぁー・・。
この時は、

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併用禁忌になったワーファリンとフロリードゲルが処方になったよ。

70歳女性、消化器科。

Rp1 フロリードゲル2%  10g
    1日4回毎食後、寝る前 7日分


私 「ん?この組み合わせOK?

ー患者さんの状態ー
最近、食事がのどに引っかかる感じがあり、胃カメラしたところ食道カンジダの診断。
併用薬はワーファリン、メインテート、ブロプレス、アマリール、ネシーナ他。

フロリード(ミコナゾール)と言えば併用禁忌が多い代表と言っていいほど注意しなきゃいけない薬。
処方の数自体はうちの薬局ではそんなに多くないので、処方されるたび添付文書を確認しちゃう感じ・・。
主にCYP3A4で代謝される薬はとりあえずチェック!!

今回は添付文書見る前に、周りの薬剤師にワーファリンとフロリードって・・・と確認してみたりして。

後輩薬剤師 「この前、ワーファリンって併用注意から併用禁忌になりましたよね。」

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リアルダ錠って潰瘍性大腸炎の薬が新発売。アサコールとペンタサとの違いは?

潰瘍性大腸炎患者の90%以上を占める軽症・中等症の患者に対する治療の中心は薬物治療で、特に5-ASA(5-アミノサリチル酸)と呼ばれるメサラジン製剤が第一選択薬

そして、11月18日(金)に新しいメサラジンDDS(Drug Delivery System)製剤として、

リアルダ錠1200mg

が薬価収載され、11月28日(月)に発売されるようです。
製造販売元は持田製薬。

薬価は、
 リアルダ(1200)  1錠212.00円 4錠(MAX)848.00円
 アサコール(400)  1錠76.20円  9錠(MAX)685.80円
メサラジン腸溶(400)1錠44.60円  9錠(MAX)401.40円
 ペンタサ(500)   1錠89.40円  8錠(MAX)715.20円
メサラジン(500)  1錠52.50円  8錠(MAX)420.00円


隣の病院でも採用を検討しているようで、先日製品紹介の勉強会に行ってきたので、ちと従来品のペンタサやアサコールとの違いを合わせてまとめておきたいと思います。
製剤見本ももらったので、昔処方してもらったテルネリンと比較w

リアルダ錠製剤見本

デカっ!!

ペンタサやアサコールよりも全然デカいと思う。
ただ、メーカーの方の話では、表面がツルっとしてて意外と飲みやすいとか・・。
ホントかな??w

新しい薬と言っても、成分は同じメサラジンなんで大腸などの粘膜に直接ひっついて抗炎症作用を発揮するのは同じ。
あとはいかに小腸で吸収されずに、潰瘍性大腸炎の病変部位に到達できるよう工夫されているか。

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マドパー(レボドパ+ベンセラジド)とビタミンB6の併用は問題ない?

皆さんお久しぶりです。
ちょっと前に別の仕事を頼まれまして、ブログを1回飛ばしたらその後全くやる気が出ず・・。
5回分ぐらいキャンセルしましたかね。
サボり癖が半端じゃないw
今日からまたがんばろうと思います。


73歳女性、整形外科。

Rp1 ユベラ(50)      4錠
    ピドキサール(20)   2錠
    1日2回朝夕食後    14日分

Rp2 モーラスパップ(60) 28枚
    1日2回 腰:1回1枚


私 「おっ!これ疑義照会かけます?

ー患者さんの状態ー
症状は投薬後に確認しましたが、今回整形外科は初めてで、足の先の冷えやしびれ、軽い腰痛があって受診したとのこと。
以前から神経内科にかかっており、併用薬はマドパー他。

ピドキサールを整形外科から出すのは隣の病院でこの先生しかいないんですが、この使い方は独特なんですかね??
一応、効能効果では、ビタミンBの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の末梢神経炎って適応があるのでこれ目的なんでしょうか?w
処方への突っ込みは止めておいて・・、今回はこの患者さんがパーキンソンマドパーを服用中ってことが問題な訳で・・。

レボドパにビタミンBで作用が減弱って習いましたよね??
ってことで薬局長に疑義照会すべきか確認してみました。
薬局長の返答は、

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