メトグルコ(メトホルミン)ってCTなど造影剤を使った検査で休薬?

70歳男性、消化器科。

Rp1 ウルソ(100)   3錠
    1日3回毎食後   28日分

Rp2 メトグルコ(500) 2錠
    1日2回朝夕食後  28日分

Rp3 グラクティブ(50) 1錠
    1日1回朝食後   28日分

 
「CTの2日前に止める薬って?

ー患者さんの状態ー
次回、定期的な腹部CTやエコー検査予定。
先生から、CT検査の2日前に止めてほしい薬があると説明を受けた様。
血液検査の数値は安定してるとのこと。
併用薬はない。

んん?2日前??

検査の日に食事してこないなら糖尿病の薬は飲まないでってことはありますが2日前からかぁ・・。
うーん、造影剤の関係かな??
ムコフィリン吸入液を造影剤の前に内服する理由。ガイドラインでは?
で造影剤については結構調べたけど、全然思いつかないや。

私 「検査についての紙ありますか?」

紙を見れば一発。
ほうほう。

メトグルコ・・??

のようですね。

何で??

まずメトグルコの添付文書で確認してみよ。

 ・
 ・
 ・

あった!
メトホルミンと造影剤の注意1
メトホルミンと造影剤の注意2


へぇー!

ヨード造影剤とメトホルミンの併用で腎機能が低下した場合、メトホルミンの排泄が遅延するので乳酸アシドーシスを起こすことがある。

ってことね。

でも、ヨード造影剤投与前のことについては具体的な記載はないですね。
一時的に中止って2日前なの??

その答えは、メトグルコのQ&Aに書いてましたねw

予め対応可能な範囲で、ヨード造影剤投与前にメトグルコの投与を中止してください。可能であれば2日前からメトグルコを休薬してください。
メトホルミンの薬物動態を考慮すると、48時間の休薬により、吸収された薬剤のほとんど全てが排泄されます。
(メトホルミンの血中濃度半減期は短いため、投与24時間後には吸収された薬剤の約90%が体外に排泄されます。)

ってことで、体にメトホルミンが入ってない状態でヨード造影剤を投与するには2日前の休薬が必要なんですね。

これで納得ですw

にしても今まで全然この休薬について患者さんから相談を受けなかった・・。
今後は自ら注意喚起できそう!!

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