ベムリディ錠ってB型慢性肝疾患治療薬の特徴は?テノゼットとの違いは?
最近は勉強不足で新しい薬のチェックもできてないや・・。
ん??
今、偽造品で世間を騒がせてるC型肝炎治療薬ハーボニーで有名なギリアドから、B型肝炎治療薬が今年(2017年)の2月15日に発売になってますね。
ベムリディ錠25mg
成分はテノホビル!?
おや?従来からあるテノゼットと同じじゃない??
テノゼットについてはこちらもご覧あれ。 テノゼットが大きすぎる。粉砕可?バラクルードとの違いは?特徴は? |
イヤっ!!
テノホビルにくっついてるものが違うね。
ベムリディは、テノホビル アラフェナミドフマル酸塩錠。
テノゼットは、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩錠。
ほうほう。
んで、その違いは??
まずは1錠の含量が全然違う。
ベムリディは25mg、テノゼットは300mg・・。
両方とも用法は1日1回。
なのに効果は同じ!!
48週後のHBV DNA陰性化率はHBe抗原陰性例では94%、HBe抗原陽性例では64%。
んで、この結果、HBe抗原陰性例でも陽性例でもベムリディはTDF(テノゼット)に対して非劣性であることが示されたとさ。
なんで???
こんなに含量がちがうのに・・。
1/12の量で・・。
ベムリディは親水性のテノホビルに側鎖を導入することで、血漿中の安定性と細胞移行性を大きく改善したプロドラッグなんです。
受動輸送と能動輸送により肝臓に効率的に移行し、肝臓内で活性体へと代謝されます。
すごいね。
本当に大きく改善したんですねw
これだけ無駄がないと逆にテノゼットの無駄が気になる。
まぁ、量が少ないので安全性が期待されます。
実際、骨及び腎機能への影響を示す事前に規定した複数の評価項目(寛骨及び脊椎の骨密度の平均変化率、並びに血清クレアチニンの平均変化量)に関し、テノゼットよりも良好であることが確認されたそうです。
テノゼットに骨の問題があること自体知らなかった・・。
確かに添付文書に骨軟化症(骨折)とか書いてあるけど。
このように、テノゼットに比べて腎臓に優しいベムリディは腎機能が低下している方にも量の調節必要なし。
(クレアチニンクリアランスが15mL/分未満の高度な腎障害では薬物動態は検討されておらず、投与の中止を考慮することとなってます)
一方、テノゼットは、クレアチニンクリアランスが30~49mL/分:300mgを2日に1回、10~29mL/分:300mgを3、4日に1回となっております。
さらに含量が少ないメリットとして、錠剤が小さい。
ベムリディの実物はまだ見たことないので、添付文書から抜粋して大きさだけ合わせました。
だいぶ飲みやすそうw
薬価は?
テノゼット錠300mg:996.5円
ベムリディ錠25mg :996.5円
おぉ。同じなんだぁ。
含量に合わせて1/12の薬価なんてことは絶対にないよね・・。
まとめ
B型肝炎の場合、C型肝炎と違って服用を長く続けることになるので、小さくて飲みやすい方がいいし、骨や腎臓の負担を考えるとベムリディの方が良さそう・・。
日数制限の切れる来年からテノゼットが消えゆくのでは??
その前にPTP包装を作った方がいいと思うよw
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