酸化マグネシウム(カマ、マグラックス)添付文書にない併用注意。
58歳女性、内科。
Rp1 セパミット-R細粒2% 2g
1日2回朝夕食後 56TD
Rp2 酸化マグネシウム 1g
1日3回毎食後 28TD
自己調節可
ー患者さんの状態ー
錠剤が苦手な患者さんで、薬はできるだけ粉にしてもらっている。
高血圧にてセパミットR服用中で、今は血圧安定している様。
今回初めて酸化マグネシウム処方。
投薬へ向かう新人薬剤師に薬局長が言いました。
「その併用ちょっとイヤだね。添付文書確認してみて。」
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新人君 「何も書いてないですよ。」
薬局長 「えっ!?セパミットRの添付文章は?」
新人君 「あっ!!ホントだ。制酸剤が併用注意になってます。」
って、酸化マグネシウムの添付文書には載ってないのね!
併用注意の理由は、
『本剤はPH依存性の徐放性製剤であり、制酸剤によりニフェジピンの溶出率が上昇するおそれがある。』
んで、
『本剤の持効性がそこなわれるおそれがある。やむを得ず併用するときは十分に服用間隔をあけること。』とな。
これ、他のニフェジピンの製剤はもちろん問題なし。
セパミット-R細粒2%だけ・・。
さすが薬局長・・。
制酸剤くくりで酸化マグネシウムの添付文書に載ってない併用注意、他にもありそうですね。
ちょっと調べてみましょう。
まずは酸化マグネシウムの添付文書の併用注意。
こんなにあったけ??
ジスロマック、セレコックス、クレストール、ガバペン、アレグラ、サイトテック・・。
これすら見落としそう・・。
機構の添付文書検索機能をフルに使って・・・。
あったあった。
カマの添付文書に載ってない併用注意。
ナウゼリン(ドンペリドン)とイトリゾール(イトラコナゾール)
理由は、
胃内PHの上昇により、本剤の消化管吸収が阻害されるからみたいです。
もっとたくさんあると思いましたが意外と少ないですねw
これぐらいは知ってるよ!って薬剤師になりたいものです・・。