スイッチOTCのルミフェンまとめ。ミナルフェンと同一成分らしい。
もう1年以上前の話しですが、サトウ製薬のMRが来て、
ルミフェン
っていうOTC医薬品の話しを薬局長としていました。
MR 「鎮痛剤のOTC医薬品が出まして・・・。」
MR 「今、コンドロイチンやグルコサミンを服用してて、なかなか改善しない人に特にお勧めで・・・。」
MR 「COX-2の選択性が高くて・・・。」
MR 「スイッチOTCなんです。」
ん??
COX-2の選択性が高い薬剤のスイッチOTC??
COX-2選択性が高いと言えば・・、
セレコックス(セレコキシブ)、オステラック(エトドラク)、モービック(メロキシカム)
のどれかか?
どれどれ・・・、成分は?
アルミノプロフェン!?
何その成分・・知らない・・。
まさか海外の薬のスイッチ??
んなわけない。
ネットで調べてみよう。
どれどれ・・。
・・・。
ミナルフェン錠!?
平成20年11月に販売中止!!
とっくに薬剤師になっていますが、販売中止も知らなきゃ、ミナルフェン錠自体を知らない・・。
ってことは、
製造中止になったミナルフェン錠のスイッチOTCがサトウ製薬から発売のルミフェンね。
スイッチってかリサイクルw
資料をいただきましたので、特徴などまとめてみましょう。
痛みだけでなく炎症を強力に抑える。
シクロオキシゲナーゼ(COX)とホスホリパーゼA2をダブルで阻害!!
よって、炎症の悪化に関与してる、
ホスホリパーゼA2→アラキドン酸→ロイコトリエン
の発生経路を阻害し炎症を抑えます。
うんうん、家にあった2003年の今日の治療薬のミナルフェンの特徴にも「ホスホリパーゼA2も抑制」って書いてますね。
胃にやさしいCOX-2選択性の高い成分。
COX阻害選択性
アルミノプロフェン 11
(COX-1の11倍COX-2への選択性が高い)
セレコキシブ 31
ロキソプロフェン 0.014
イブプロフェン 0.066
ロキソプロフェンやイブプロフェンと比べると、かなりCOX-2選択性が高く胃の負担が少ない。
関節に効率よく移行し、患部に長くとどまる。
関節液に長時間貯留するので、つらい関節痛に対して、効果が持続します。
効果はどう??
イブプロフェンとの比較のデータが載ってます。
変形性関節症に対し改善した人の割合が、
アルミノプロフェン(600mg/日) 62.6%(67/107)
イブプロフェン(900mg/日) 45.3%(48/106)
急性上気道炎に対し改善した人の割合が、
アルミノプロフェン(600mg/日) 54.4%(56/103)
イブプロフェン(600mg/日) 45.9%(50/109)
イブプロフェンより効果があるらしい。
何か良さそうな薬ですが、
何でミナルフェン錠は製造中止に??
「諸般の事情により」と書いてましたが・・。
日経DIの2014年10月号に
『他の解熱鎮痛薬との競争激化、原料価格の高騰や薬価改定など事業的な理由によるとされる。』
と書いてました。
特に整形領域の方にお勧めのようですが、発売から3年は要指導医薬品なので、1回に12錠入れ1箱しか購入できず、しかも、本人じゃなきゃ買えないという恐ろしいルール・・。
ってなわけで、超短期間の服用か頓服での服用になっちゃいますね。
COX-2選択性の売りが半減??
しかも、うちの薬局では1296円とロキソニンSの約2倍のお値段。
結局ロキソニンSを勧めそうです・・。
サトウ製薬さんすいません・・。
1年で2、3個しか売れてません・・。