アマリールなどのSU剤やインスリンで体重が増える理由は?

68歳女性、内科。

Rp1 アマリール(1)  2T
    1日1回朝食前  14TD

Rp2 ベイスン(0.3) 3T
    1日3回毎食直前 14TD


「薬のせいで体重増えることもあるの?」

ー患者さんの状態ー
HbA1c(NGSP)が6.8%から7.2%に上昇。
今回よりアマリール1.5mgから2mgに増量。
体重は横ばいだったが、薬増量により体重が増えるかもしれないと先生から注意があったとのこと。

前にアマリールでどれぐらいHbA1cを下げるかの話しを書きましたがもう1個のせまして・・。
今回も関連の話しを1つ。

この質問に対し、「体重増えることもあります!」
で終わっていいのか・・、理由も言った方がいいのか・・。
この時は、

「アマリールは膵臓に働きかけてインスリンを出させる薬ですが、そのインスリンは血糖値が高いときに血液中の糖を減らすため、細胞の中に蓄えようと働くので、体重は増えていく傾向になります。」

と返答。


何か微妙な答え・・。

確か理由は複数あったような・・。


調べてみましょう。

1、インスリンの働きで、肝臓や脂肪組織では糖からグリコーゲンや脂肪が作られ蓄えられる。
 これは、↑で言ってたことですね。

2、インスリンの働きで、血糖が低下することにより空腹感が増す。
 空腹なのでたくさん食べてしまう。


3、血糖コントロールの改善は尿糖を低下させ、尿からの糖の消失をストップさせる。

4、体重の増加により、インスリン抵抗性が増して薬の増量を来たし、さらなる体重増加につながる。


SU剤やインスリンでは体重増加の理由としてこんな感じですかね。
ぱっぱと即答できるようになりたい・・。

他に体重増加すると言われてる薬があると思うのでそのうちまとめたいと思います。

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