この病気に対する禁忌の薬剤を探せクイズ。

今週はブログやる気が出ず、以前作った禁忌についての問題を再利用・・。

薬の併用禁忌は薬歴のシステムで見つけてくれますけど、

病気との禁忌はどうでしょう??


まぁ、何の病気か自体薬局ではわからないことも多いですが、

併用薬から推測できる病気に対しての禁忌ぐらいは見つけられなければ・・、

薬剤師の意味なし・・。


簡単かと思いますが、確認を兼ねてご覧いただけばと思います。


問題1

65歳男性、糖尿病にてグラクティブ錠を服用中の患者様。
この方に禁忌の薬剤は?

a リスパダール錠
b セロクエル錠
c ジプレキサ錠
d ガチフロ点眼液
e クラビット錠
f オゼックス錠



問題2

12歳男の子、てんかんにてデパケン細粒を服用中の患者様。
この方に禁忌の薬剤は?

a セルテクトDS
b ザジテンDS
c ペリアクチン散
d オラペネム小児用細粒
e オゼックス細粒小児用
f フロモックス小児用細粒



問題3

40歳男性、気管支喘息にてアドエアやシングレア服用中。
この方に禁忌の薬剤は?

a ベサコリン散
b インデラル錠
c アーチスト錠
d ロキソニン錠
e PL配合顆粒
f チモプトール点眼液


それでは、解答です。








問題1

65歳男性、糖尿病にてグラクティブ錠を服用中の患者様。
この方に禁忌の薬剤は?

a リスパダール錠
b セロクエル錠
c ジプレキサ錠
d ガチフロ点眼液
e クラビット錠
f オゼックス錠

b、cですね。

両方ともMARTAに属する非定型抗精神病薬で、平成14年にイエローレター(緊急安全性情報)が出て即座に禁忌となりましたね。
理由は、『著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合がある。』
とのことです。
他の選択肢は、2008年まで存在してたガチフロ錠が糖尿病に対し禁忌だったので、今もある点眼液を入れてみましたが、点眼液は問題ないようです。


問題2

12歳男の子、てんかんにてデパケン細粒を服用中の患者様。
この方に禁忌の薬剤は?

a セルテクトDS
b ザジテンDS
c ペリアクチン散
d オラペネム小児用細粒
e オゼックス細粒小児用
f フロモックス小児用細粒

b、dです。

ザジテンは2011年にてんかん患者への使用が禁忌になりました。
理由は、『攣閾値を低下させることがある。』
とのことです。
ザジテンがてんかんに禁忌の理由は?他の抗ヒスタミン薬は大丈夫?
もご覧ください。
オラペネムはデパケンとの併用禁忌です。
理由は、『バルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発するおそれがある。』とのことです。
デパケンは、カルバペネム系抗生物質全般禁忌なので、病院の薬剤師は注意しているでしょうが、普段注射にタッチしない薬局薬剤師とっては怖いですね・・。


問題3

40歳男性、気管支喘息にてアドエアやシングレア服用中。
この方に禁忌の薬剤は?

a ベサコリン散
b インデラル錠
c アーチスト錠
d ロキソニン錠
e PL配合顆粒
f チモプトール点眼液

a、b、c、fです。

いずれも気管を収縮してしまうので禁忌となってますね。
目薬も禁忌なので注意ですね。
ロキソニンやPLはアスピリン喘息に対し禁忌です。


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