薬局ですぐ怒鳴るおじいさん。納得の理由とは。

ブログを書く気が一切出ず、今回もストックブログをちょっと手直ししお届けしたいと思います・・。
申し訳ありません。


10年以上も薬剤師として患者さんに投薬を続けていれば、患者さんに怒られることもあるでしょう。
まぁ、怒られる理由として圧倒的に多いのは・・、

待ち時間

もう、これは混んでいる時間帯ならある程度は仕方ない。
最前列で仁王立ちし、相当なプレッシャーをかけてくる患者さん。
こういう患者さんへの投薬は、監査の時点から怒られることを覚悟しています。
監査をおろそかにする訳にはいかないので諦めましょうw

ただ、今回の『すぐ怒鳴るおじいさん』は、
全く別次元の患者さんなんです。

72歳男性。
定期薬は降圧剤を2種類。

私 「○○さーん、○○○○さーん」

患者さん 「・・・。」





私 「○○さーん、○○○○さーん」

患者さん 「2回も呼ぶな!!」

イヤイヤイヤイヤ、無反応だと聞こえてないと思うでしょ。


別の日。

後輩 「血圧の薬は変わりありません。余ってる薬はありませんか?」

患者さん 「何だと!!あるわけないだろ!!気をつけろよ!!」

えっ?何を気を付けるの??
残薬の確認をしただけだよね・・。
後輩には、ドンマイとなぐさめましたけど、こりゃ完全にブラックリスト入りw
普通じゃないな。
薬歴の最初に【すぐ怒鳴る!!要注意!!】のコメントを記入・・。


次の受診日。

もう、この人への投薬は避けたいところだけど、自然の流れで私が投薬することに・・。
しかも今回はPLが定期薬と一緒に処方。
うーん、こりゃ骨が折れるな。
怒鳴られないよう全身全霊を注ぎやり遂げてみせる!!

私 「今回かぜ薬が処方になっていますね。」

患者さん 「そう、かぜ引いたんだ。どんな薬よ?」

私 「総合のかぜ薬で熱や鼻水、のどの痛みなどの症状に効果があります。
   今回の処方での飲み方は1日3回毎食後に1包ずつ・・」


患者さん 「しつこいな!!あん!!気をつけろよ!!」

ガーン、全身全霊どころか相当序盤で怒鳴られたー!!
イヤイヤイヤイヤ、まだ一通りも説明してないし!
何に気をつけるのよ??
いやー、怒鳴られるの自体も嫌ですが、その後、薬局全体がシーンとなる感じ。
まさに地獄・・。
次の患者さんへの投薬が気まずい気まずい・・。
もう笑うしかない。


だんだん悩みになってきたと思ってると、数週間後・・。
えっ!!
予約日まだまだ先のはずなのに例のおじさんが来ちゃったよ。
もう、勘弁してくれー!!

恐る恐る処方せんを見ると・・。
んん?

精神神経科・・・。

ジプレキサ、頓服ヒルナミン・・。

ほうほう、そういうことか。
認知症かもと思ったりしましたが、統合失調症なのね。

前回怒鳴られた後、スーパーでも怒鳴り出し、家族の方が精神神経科に連れて行ったそうな。
2週間ほど入院して、それから怒鳴りだすことはなくなったようです。

家族もかなり困っていたみたいですね。

今回はこれで一件落着ですけど、これがもし続いたらどう対処したらいいんでしょうかね?
まずは家族に相談??
あまりにもひどかったら警察になるのかなぁ??

波風立てず平穏に過ごしたいと祈りつつ終わりにしたいと思います。

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