チスタニンは精神科領域で多い?口渇への適応外使用。
47歳男性、精神神経科。
Rp1 アモキサンカプセル(25)3C
チスタニン(100) 3T
1日3回毎食後 28TD
Rp2 レンドルミンD(0.25)1T
1日1回寝る前 28TD
Rp3 ホリゾン(2) 2T
1日2回朝夕食後 28TD
「チスタニンって精神系の薬でしたっけ?」
っと、4月に入社した新人薬剤師が言いました。
私 「いやいや、去痰薬でしょ。」
新人君 「ですよね・・。
何か精神神経科で出ること多くないですか?」
私 「確かに・・。精神科の患者さんはタバコ吸う人多いみたいだから、痰もでるのかね・・・・。」
調べてみて赤っ恥をかきました・・
チスタニンの処方の目的は口渇だったんですね。
添付文書の薬理作用には、
本剤の粘稠度低下作用は活性SH基が粘液中蛋白のジスルフィッド結合(-S-S-)を開裂するためと考えられている。
と書いてありますね。
ってことは痰の粘稠度を下げて唾液っぽくして潤わせる??
もしくは、唾液の粘稠度を下げて口渇を感じにくくさせるってことですかね??
とまあそういう適応外処方だったんです。
他に口渇で処方される薬は、
ビソルボン(チスタニンと同じ感じ)、
アシノン(唾液分泌作用)、
白虎加人参湯、麦門冬湯、
エボザック(コリン作動)など。
新人薬剤師には、
「あぁ~、そんなのもあったね。最近新規で出ないから忘れてたわ。」
と強がってみました。