正常眼圧緑内障でキサラタンなど眼圧下げる目薬はなぜ必要?
55歳男性、眼科。
Rp1 キサラタン点眼液0.005% 5mL
1日1回両目 寝る前
Rp2 リズモンTG点眼液0.5% 5mL
1日1回両目 朝
「眼圧正常なのに眼圧下げる目薬必要なの?」
ー患者さんの状態ー
もともとは職場の健康診断で視神経乳頭陥凹拡大あると言われ眼科受診。
検査の結果、正常眼圧緑内障と診断。
通院を開始して半年ほど経過している。
今回の眼圧は両目とも11mmHgとのこと。
今まで疑問に思いつつもスルーしてことを聞かれてしまったよ・・。
隣にいた薬局長から助け舟が・・、
「眼圧が正常でも更に眼圧を下げることで、視神経を保護し進行を抑えられることがわかっています。
なので自己判断で中止しないようにしましょう。」
と薬局長が返答。
ありがとう薬局長w
そうなんですね・・。
調べたところ、正常眼圧緑内障の場合、
眼圧を30%下げると約8割の方に進行抑制の効果がみられるそうです。
正常眼圧緑内障の原因すらはっきりしないそうですが、強度近視の方は正常眼圧の上限より低い眼圧で視神経の障害をきたしやすいことが知られており、リスクファクターの1つとされています。
このことが日本人に正常眼圧緑内障が多い理由に関係してるかもしれませんね。
ちなみに日本人の緑内障の約90%が正常眼圧緑内障らしいです。
また、末梢血管の循環が悪く冷え性の人や低血圧の人に多いと言われています。
40歳以上の約5%が緑内障という報告もあるので、
40歳すぎたら検査しましょう!
私ももうすぐだわw
けっこう眼科の質問ってハッとすることが多いのですね・・。