トピロリック・ウリアデックとフェブリクとザイロリックの比較。

日本薬剤師会雑誌の付録の日薬医薬品情報を薬剤師の皆さんはご覧になってますか?

今から2年程前の話しですが、その日届いていた2013年10月号の日本薬剤師会雑誌の日薬医薬品情報に新薬紹介が載っていたので、昼食の弁当を食べながらパラパラ・・。

ほうほう、新しい高尿酸血症の薬ね。

名前は、トピロリックウリアデック

また併売かよ!


有効性は・・、

アロプリノールと同等なんだ。


・・・、えっ!?


腎障害などがなければ、

アロプリノールを優先して使用するべきであろう。



わざわざ、そんなこと書く?

よっぽどなのかね?


せっかくなのでフェブリクと比較してまとめたいと思います。


トピロリック・ウリアデック(トピロキソスタット)、フェブリク(フェブキソスタット)、ザイロリック(アロプリノール)の比較。

  トピロリック
ウリアデック
フェブリク ザイロリック
用法 1日2回朝夕 1日1回 1日2~3回食後
血清尿酸値
低下率(%)
120mg
-36.3%
40mg
-43.0%
200mg
-34.3%
血清尿酸値
6.0mg/dL
以下の達成率
120mg
72.4%
40mg
82.0%
200mg
73.3%
副作用 292/826
35.4%
228/1027
22.2%
昔の結果にて
参考にならない。
副作用
痛風関節炎
10.0% 10.2% 記載なし。
腎機能低下
患者では?
軽度及び中等度
腎機能低下には
通常量可
軽度及び中等度
腎機能低下には
通常量可
腎機能障害
減量を等を考慮


とまぁ、フェブリクに完敗・・。

その他特に売りもないですかね。

一応トピロリック・ウリアデックの基本情報もまとめときます。



トピロリック『富士薬品』 ウリアデック『三和化学』

効能・効果


痛風、高尿酸血症

フェブリクと同じ。
ザイロリックは痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症。


用法・用量

通常、成人にはトピロキソスタットとして1回20mgより開始し、1日2回朝夕に経口投与する。
その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量する。
維持量は通常1回60mgを1日2回とし、患者の状態に応じて適宜増減するが、最大投与量は1回80mgを1日2回とする。

他剤からの切り替え方法は記載なし。
切り替え時はフェブリクと同じで初期投与量では逆にまずそう。
維持量からでいいと思います。


併用禁忌

メルカプトプリン水和物(ロイケリン)、アザチオプリン(イムラン、アザニン)。

フェブリクと同じ。
ザイロリックは禁忌なし。


作用機序

キサンチン酸化還元酵素に競合的に阻害し、尿酸生成を抑制する。
他のプリン・ピリミジン代謝酵素に阻害作用を示さず、キサンチン酸化還元酵素に対して選択的に阻害する。


発売から2年経ちますけど隣の病院では採用してないのでほとんど出ないです。
トピロリックに関しては一度も見てない・・。

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