かぜに抗生剤は必要?ウイルス性か細菌性か症状から判別できる?

5歳男の子、小児科。

Rp1 アスベリンSy0.5%  4mL
    ムコダインSy5%   10mL
    ペリアクチンSy0.04% 4mL
    1日3回毎食後      7TD

Rp2 アンヒバ坐剤200mg  5本
    発熱時
    38.5℃以上で1回1本


「抗生物質は出てないの?飲んだ方が早く治るよね?」

ー患者さんの状態ー
体重18kg。
きのうの夜から症状が出始めて、咳、鼻水、熱(38.7℃)、のどの痛みなどある。
併用薬はない。

うーん、答えに困る質問・・。
とりあえず抗生剤を飲んでおけば安心っていう方みたいですね。
未だにこういう親御さんは多いと思います。
今は親を安心させるための抗生剤など乱用はしない時代になってますよね。
この時は、

「大半のかぜはウイルスが原因となっているので、抗生剤を飲めば必ず早く治るというわけではありません。
もちろん先生が必要だと判断された場合は処方になりますが、今回は不要と判断されたんだと思います。」


と返答。


じゃあ、子供とか大人とか関係なしに、

どういうときに抗生剤が必要?

1.細菌性のかぜの場合。
まぁ当たり前ですね。
ただ、かぜの80~90%はウイルス性と言われているので、その割合は少ないですが・・。

2.基礎疾患がある場合。
特に、呼吸器などに基礎疾患がある方や虚弱な高齢者がかぜを引いた場合など、二次感染の予防として処方されることがあります。


日本呼吸器科学会のガイドラインには、
39℃以上の発熱(3日以上)、混濁した鼻汁、激しい咽頭痛や咳などの症状がある場合、急性扁桃炎・中耳炎・副鼻腔炎などの合併症がある場合は抗生剤が必要となると書いてあるらしい。

うーん、何か曖昧。今ひとつ判別とは違うね。


ウイルス性のかぜか細菌性のかぜか判別できる?

症状のパターンによってある程度予測ができるらしい。

ウイルス性のかぜは、
『咳、鼻水・鼻づまり、のどの痛み』3領域の症状が、急性に同時に同程度存在する。

細菌性のかぜは、
一つの症状が非常に強くなる傾向があり、3領域の症状がそろうことは少ない。
また、細菌性のかぜの場合もウイルス性のかぜをきっかけに二次感染した場合が圧倒的に多いので、二峰性のときは細菌性を疑う。
例えば、咳、鼻水、のどの痛みが数日で改善傾向となったが、その後再び、鼻水が悪化して熱が出た場合など。
要は、ぶり返して一つの症状が強く出てる場合ね。
こういう場合は抗生剤が必要になる可能性があります。


へぇーっていう程度の内容でしたかね・・。
まぁ、少しでも服薬説明の足しになれば幸いです。

ちなみに参考資料は2013年10月の日経DIと道薬誌Vol.29です。


WHOでは今週(2015年11月16日から22日)世界抗生物質啓発週間をスタートさせているそうですよ。
抗生物質の不適切な使用が耐性の増加を助長していることもあり、今年より抗生物質啓発週間が設けられ、世界的なキャンペーンが行われることになったそうな。
薬局までは届いておりませんが、病院では「啓発週間ですよー!!」ってことになってますかね??
ちなみに私はYAHOOニュースで知りましたけどw

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