AMPA受容体拮抗剤フィコンパ錠って新機序の抗てんかん薬の特徴。

この前、新しい作用機序の抗てんかん薬が発売になったと、製品紹介の勉強に行ってきました。
選択的AMPA(α-amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolepropionic acid)型グルタミン酸受容体(AMPA受容体)拮抗剤

フィコンパ錠(ペランパネル)

薬価は、
フィコンパ(2):189.70円
フィコンパ(4):310.20円

コンパにパネルと名前としては覚えやすい・・w
抗てんかん薬としてはエクセグラン(ゾニサミド)以来、約30年ぶりのMADE IN JAPAN らしい。
せっかくなので忘れないうちに特徴などまとめておきましょう。

作用機序は図の感じ。
フィコンパ作用機序
てんかんって大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作が起きるので、その興奮をいかに抑えるか・・。
従来の薬は、シナプス前終末からのグルタミン酸の遊離を抑えるために興奮性の抑制か、GABA作動性神経伝達を促進し抑制系の賦活かってな機序でした。
・・・、
うーん、従来の薬の機序すら記憶が危うい・・、近々まとめてブログに書いておきます・・w

今回の新しい薬は、シナプス後膜のAMPA受容体に対し選択的かつ非競合的に結合することにより、グルタミン酸による神経の過剰興奮を直接抑制します。
非競合的な拮抗剤ってことなので、グルタミン酸が結合する部位を互いに競り合って塞ぐわけではなく、フィコンパが他の部位に結合することにより拮抗させます。
なので、シナプス間隙のグルタミン酸の濃度に関わらず抑制が可能と考えられています。
ってな訳で、今までの薬とは異なる作用機序を有するので、従来薬で奏功しにくい発作に対して有効性を示す可能性があり、難治性てんかんに対しても効果が期待されているようです。

メーカーの方曰く注目の試験結果はこちら。

強直間代発作 発作頻度100%減少達成率
フィコンパ強直間代発作100%減少達成率
この結果は専門医の先生方も大変驚かれています。らしい・・。
私が見てもそのすごさ全くわかりませんけど・・・、
どうやら難治性強直間代発作患者で、もともと1~4剤飲まれている方にフィコンパかプラセボを追加した比較試験のようですね。
治療維持期において発作が認められなかった被験者の割合がプラセボと比較して約3倍に。
まぁ、難治性てんかんをここまで抑えるとは!!ってことなんでしょう。


副作用はどうなんでしょ?

重大な副作用の攻撃性に易刺激性ってのが6.2%と多いですね。
易刺激性ってのは、ちょっとしたことでイライラしたり怒ったりってな感情が沸き上がる状態で、臨床試験では12~18歳の低年齢の方に多かったようです。
なので、若い方に使うときはその辺の説明もできるといいですね。
他には浮動性めまいや傾眠の副作用が多いですけど、3ヶ月で8割ぐらいは消失するそうです。


粉砕はどうなんでしょ?

メーカーの方の話しでは、推奨するわけではないですが、安定性は問題ないので粉砕してもいいとのことでした。


最後に、フィコンパは薬物代謝酵素CYP3Aで代謝されるので、CYP3Aを誘導するテグレトールやアレビアチン、ヒダントールと併用する場合は、用量を調節など注意が必要です。
あとは、添付文書など各自で確認をお願いします。

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